第31話 伊豆の人面巨石群を大発見
一抹のもの悲しさがただよう秋も深まったある日、伊豆に残されているとい
う超古代文明の跡を求めて調査巡礼を敢行した。函南町に存在が噂されている巨石群である。伊豆仁田駅を降り、熱海方面へ車で30分も走ると、南箱根ダイヤランドという別荘地にたどり着くが、この付近に、なんと人面岩などの奇岩が多数存在するというのだ。まだほとんど未発表の遺跡で、発見できれば怪奇巡礼行での公開が、はじめてに近いスクープといえる。正確な所在が不明なため、地図と方位磁石とカンを頼りに探索すること約1時間、とうとう巨石群が姿を現した。
なかでも驚かされたのが、やはりあった人面岩だ。ほぼ真北を向いた直径1メートルほどの平らな岩面に2つの目、その下に口が彫られている。どうみても人面としか考えられない。そこから50メートル奥に入ると、今度は立体的な人面岩が斜面の上に突き出していた。頭に冠をかぶったような荘厳な面持ちである。さらに足を進めると、「ヨーグルト岩」と書いた手書きの案内板が立っている。ヨーグルト岩とは、たぶんヨーグルトをこねたような丸みを持ちながらも、ところどころにとがった部分のある不思議な形をしているために名づけられたのだろう。ヨーグルト岩をよく観察すると、上部を30センチほど縦に彫り下げたうえ、岩の側面に通じる穴をあけている。超古代の醸造装置だったのかもしれない。
この地域一帯には、以上の巨石のほか、奇妙な模様を彫った岩が多数存在する。古代に使われた文字と考えられる。いわゆる岩刻文字、ペトログラフである。この頃に日本で使われた文字が、世界に共通していたとの調査結果もあるから驚きだ。中国、インド、地中海、アフリカで発掘される古代遺跡に記された文字が、日本の神代文字で読めるというのだ。このことから、今から3000年ほど前までは、日本人の祖先が地球を支配していたとの見方がある。それが徐々に分割され、いつの間にか日
本とのつながりが希薄になっていったというのだ。ギリ
シャの歴史家の中にも、歴史上の最初の文明は、日本人の祖先のカラ族と主張する人物もいる。いずれにせよ日本書紀や古事記の時代以前、今から数千年、数万年前の超古代に、何を考え、何を伝えようとしてこうした人面や彫石を施したのだろう。謎は途方もなく深まるばかりである。
参考までに、この巨石群の場所を記しておこう。函南町畑のダイヤランドの西北の平井細沢地区にあるし尿処理センターの前に流れる小川を流れに沿って下るとすぐのところである。V字型の谷間で、3件ほどの民家が並ぶだけの昼なお暗い沢だ。3万分の1程度の静岡県地図があれば確認できる。ここで紹介できなかった巨石は、「写真館」に掲載しているので、一見を。