第46話 東京に残るB29爆撃機の傷跡


 東京の東大和市の公園に第二次大戦の生々しい傷跡が残るモニュメントが残されている。同市が文化財に指定している旧・日立航空機立川変電所の無残な戦跡である。ゴールデンウィークの最中、子供のはしゃぎ声がやまない緑地弾痕おびただしい変電所跡
公園のど真ん中に、それは数え切れないほどの弾丸の跡をさらしている。周囲と変電所の様相が対照的であればあるほど、途方もない不気弾痕の拡大味さに襲われる。

 変電所は、昭和13年に建設された航空機エンジンを製造する軍需工場の変電施設だ。外壁の弾丸痕は、アメリカの小型戦闘機やB29爆撃機の3回にわたる機銃掃射と爆撃の痕である。最初は昭和20年2月17日のことであった。グラマンF6F戦闘機など50機編隊による銃撃、爆撃を受けた。2回目は4月19日、ムスタング戦闘機が来襲した。4月24日、3回目には、あのB29の101機編隊による爆撃を受けた。軍需工場ではこれらの爆撃により多数の負傷者と110人以上の死者を出したという。

 同市によると、戦争の傷跡を残す建物は次々取り壊され、戦争に対する記憶が薄らいでいることを嘆き、この建物か周囲では多くの家族連れが遊ぶら戦争の悲惨さと平和の尊さを改めて受け止めてもらいたいという。文化財指定したのは、平成7年である。しかしここでは、近代化に遅れた日本の暗部と多くの人の恨変電所跡みが色あせることなく染み付いている。公園とするのは、とても賛成できない。